HPV 検査・ワクチン

HPV検査

HPVとはヒトパピローマウイルス(Human papillomavirus:HPV)の略で、子宮頸がんは性交渉の際に粘膜についた傷からHPVが感染し、細胞レベルで増殖することで、異形成から最終的に癌になる病気です。

この仕組みは研究によって解明されています。しかし、現時点では若年齢層を中心に急増しており、当院でも毎月の様に初期の段階の方が見つかります。

大事なのは、性交渉経験を持った全ての女性が罹患する可能性があることを自覚しすることです。定期検診だけでなく、まだ性交渉経験の無い方はもちろん、性交渉経験がある方だけでなく今後も新たな男性との性接触の可能性のある方も、積極的にワクチンを打った方が良いでしょう。

辛い生理、我慢はNGです。
病気の可能性もあります。
生理痛はあって当たり前と思っていませんか??
日常生活に支障が出るようなら、その考えは見直してみましょう。

HPV検査とはHPV感染の有無を調べる検査

  • ハイリスクグループ:16型、18型、31型、33型、35型、39型、45型、51型、52型、56型、58型、59型、68型、70型ローリ
  • スクグループ:6型、11型、41型、42型、43型、44型

※子宮頸がんや子宮頸部異形成発症の原因となりうるのは、16型・18型をはじめとするハイリスクグループです。

HPVは一般に性行為によって感染します。また皮膚や粘膜に感染し、体内に感染しないため免疫に記憶されず、一度感染し治癒しても何度も感染します。


現在、どの型のHPVに感染しているかを簡単な検査(タイピング検査)で調べることが可能となりました。感染している型が分かれば、今後子宮頸がんへ移行しやすいのかどうか調べることができます。

子宮頸がんは予防可能です

多くの「がん」はその原因がはっきりしていないため、完全な予防はできないといわれています。しかし、子宮頸がんは以下の特徴があるため、他のがんとは異なり、検診で予防(がんになる前に発見)することができます。

原因がHPVの持続感染であることがわかっている簡単な検査でHPV感染の判定をすることができるHPVの持続感染から、がんに進行するまでに3年から8年かかります。

その間はがんの前段階である「異形成」という細胞に異常を起こした状態で存在する異形成は細胞診検査で発見可能であり、この状態なら治療でほぼ100%完治する健康的な生活を維持するためには、自分の体の状態をよく知ること、そして何より日頃の検診が重要です。

HPV検査は子宮頸がん検査と同時に、しかも簡単に行うことができます。検診のご相談もお受けしておりますので、お気軽にご来院ください。

HPV(子宮頸がん)ワクチン

HPV子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの持続的感染が原因であることが1983年ツアハウゼン博士により発見されました。しかし、HPVは子宮頚部に感染しても、血液中に入ることが無いため、感染防御の要となる液性免疫(抗体)を自然には得ることができません。

そのため、HPVを一度排除しても繰り返し感染することがあります。その後の分子生物学・遺伝子工学の大変な進歩によりHPVの感染を予防するワクチンが開発されるに至りました。

そして、ワクチンでHPVの感染を防ぐことにより、子宮頸がんは「予防することができる」時代になりました。日本ではHPV16/18型は子宮頸がんの発症原因の約65%を占めており、特に20代では90%、30代では75.9%になります。

更に「シルガード9」が予防する5つの型も含めると発症原因の約88.2%もの割合となります。一方、両ワクチン共通の低リスク型であるHPV6/11型は尖圭コンジローマ(性器イボ)の発症原因の約90%を占めています。HPVワクチンは、9歳以上の女性において、子宮頸がんだけでなく、尖圭コンジローマといったHPV疾患を幅広く予防します。

当クリニックで扱うHPV(子宮頸がん)ワクチンの種類

ガーダシル

ヒトパピローマウイルス(HumanPapillomavirus:HPV)の6/11/16/18型の4つの型の感染を予防する4価のHPVワクチンです。

シルガード9 NEW

ガーダシルの4つの型に加え、31/33/45/52/58の高リスク型も予防する9価のHPVワクチンです。

ご注意

  • シルガード9を接種される方は「全例登録」が必須となります。《ワクチンQダイアリー》への事前登録をお願いします。また当日はスマートフォンorタブレットを必ずお持ちください。
  • 途中でワクチン種類の変更はできません。
  • 保険適用されないため全額自己負担となります。
  • 当グループは自治体子宮頸がんワクチン助成制度の対象(東京23区の接種券)です。

HPV(子宮頸がん)ワクチンの費用

※スクロールできます

成分 ガーダシル
未成年/学生 ※学生証持参
ガーダシル
一般
シルガード9
一般のみ
1回につき 16,300円 18,400円 36,000円
3回目まとめて割 98,000円

HPV(子宮頸がん)ワクチン Q&A

ガーダシルは誰でも接種することができますか?

9歳以上の女性が対象となります。※当院では高校生より対応妊婦又は妊娠している可能性のある女性の接種は妊娠終了まで延期、また接種期間の途中で妊娠した際には、その後の接種は見合わせることとされています。

HPVワクチンは何回接種すればよいの?

本ワクチンの十分な効果を得るためには3回の接種が必要です。【接種スケジュール:初回接種➡2ヵ月後➡6ヵ月後】

HPVワクチンを接種することで逆にがんが発生することはないの?

最新の遺伝子工学の技術によりできた、中身の無い(感染に必要なHPVDNAゲノムが無い)、殻(カプシド)だけの偽ウイルス(VLP:viruslikeparticle)なので、発がん性はまったくありません。

HPVワクチン接種の際に注意しなければいけないことは?

接種当日の入浴は問題ありません。接種後丸1日は、過度な運動は控えましょう。接種後は、接種部位を清潔に保ちましょう。接種後はアレルギー反応が出ることがあるので、接種後30分間はクリニックで様子を見ます。HPVに感染したことがあり、検査で16型感染が消えていました。

HPVワクチンで効果はありますか?

現段階では、まだはっきりとわかっていません。ある研究者は「現在の16型感染がなければ、効果がある」と考えていますが、ある研究者は「一度16型に感染すると、子宮頚部の基底細胞に遺伝情報が残っているため、効果は無い」と考えています。

現在異形成で経過観察中ですが、子宮頸がんワクチンで効果はありますか?

HPVワクチンはHPV感染予防のワクチンなので、異形成に対する治療効果はありません。しかし、異形成の原因が16/18型以外(シルガード9は31/33/45/52/58型も)のHPVであれば、頸がん予防効果は期待できます。

接種途中から別のワクチンに変更できますか?

他のHPVワクチンとの互換性に関する安全性・免疫原性・有効性の臨床効果を評価した報告はありません。可能な限り、同じ種類のワクチンを3回接種する事をお勧めします。

過去に他のHPVワクチンの接種が完了している場合、追加でシルガード9を接種する事はできますか?

接種不適当者には該当しないため、接種は可能です。また、ガーダシル接種完了後、シルガード9を接種した場合の免疫原性、安全性データは報告されています。ただし、海外のガイドラインでは、接種完了者にシルガード9を追加接種する事は推奨されていません。なお、シルガード9については、男性への接種に対する適応はありません。

HPVワクチンの効果は何年くらい持続するの?

HPV16型単価ワクチンのデータでは、接種後8.5年経過した現在でもHPV16型による疾患を100%予防していることが判明しています。

HPVワクチンを接種したら、今後の子宮頸がん検診は必要ありませんか?

子宮頸がん予防戦略は、一次予防としてワクチン接種、二次予防として子宮がん検診と考えられています。ガーダシルはHPV16/18型、シルガード9は16/18/31/33/45/52/58型の予防ワクチンです。この型のHPVに対しては100%の感染予防効果があります。しかし、それ以外のハイリスク型(発がん性)HPVの予防にはなりません。したがって、ワクチン接種後も定期的な検診でさらにリスク管理をすることが重要です。

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