GYMメディカルクリニック

子宮頸部蒸散術CERVICAL LASER VAPORIZATION

目次


このページについて

このページは子宮頸部蒸散術について詳しくご案内するページです。

子宮頸がん検診で引っかかりました

子宮頸がん検診で引っかかりました

高度異形成(CIN3)と診断されました。子宮頸部円錐切除術しか方法はないのでしょうか?

子宮頸部蒸散術があります

子宮頸部異形成(子宮頸がんの前癌状態)が発生した部位にレーザーや電気メスで 病変を焼いてしまう治療法により8~9割の病変を消失させることができます。

子宮頸部蒸散術があります

子宮頸部異形成の治療法について

子宮頸がん検診で見られる異常の中には「異形成」と言われる病変があります。わかりやすく例えると、正常な状態を「白」、がんを「 赤 」とするならば、異形成は「モモ色」の状態です。この白に近いモモ色と赤に近いモモ色があります。

正常に近い(白に近い)状態から、癌に近い(赤に近い)状態につれて、軽度異形成(CIN1)、中等度異形成(CIN2)、高度異形成(CIN3)と3段階に分類されます。軽度異形成(CIN1)のほとんどが自然治癒して正常細胞に戻っていきます。

しかし、軽度異形成(CIN1)や中等度異形成(CIN2)の一部で自然治癒が難しく、高度異形成・上皮内癌(CIN3)に進行していくものがあります。これらを放っておくと「子宮頸癌(扁平上皮癌)」へと進行しまい、子宮摘出になってしまう場合があります。これらの治療法として円錐切除術と蒸散術があります。

異形成の進行と従来の治療法

一般的には、軽度異形成(CIN1)と中等度異形成(CIN2)の異形成までは、数か月ごとの経過観察で問題ありません。高度異形成(CIN3)では全世界で広く行われている手技の円錐切除術を行うことが一般的です。

この治療法は病変がある子宮の入り口を円錐形にくり抜く手術方法で、高度異形成はほぼ100%治癒します。しかし、早産・流産といった可能性の増加が考えられています。

異形成の進行と従来の治療法

子宮頸部蒸散術とは

子宮頸部異形成(子宮頸がんの前癌状態)が発生した部位にレーザーを照射、(当グループでは下平という電気メスのような機械を用います) 病変を焼いてしまう治療法です。子宮頸部を蒸散するだけなので子宮が変形するリスクが少なくなり 、早産のリスクはほとんど回避できます。また出血もほとんどないので安心していただける治療です。

子宮頸部蒸散術は円錐切除術と違い、手術によって頸管が短くなることはなく、その後の妊娠に対して影響を及ぼすことが低い治療法です。治療をした8~9割以上の方で病変が消失し、原因となるヒトパピローマウイルスも消失します。また、蒸散術は 局所麻酔のみで処置をする為、当グループでは日帰り治療が可能です。

子宮頸部蒸散術とは

手術終了時には、蒸散部に「かさぶた」が形成され止血します。このかさぶたがはがれるのは術後約4日~7週間ですので、術後しばらくしてから出血することがあります。蒸散部の傷が治癒するまでには約4~6週間かかります。


子宮頸部蒸散術の適応条件

  • 16、 18、 31、 33、 35、 45、 52、 58型の8種類が検出された方
  • CIN2・CIN2〜3(中等度異形成)・CIN3(高度異形成で病変が限局的が認められた方)
  • CIN1(軽度異形成)が認められ、1年以上経過し継続している方

治療後の過ごし方

翌日から通常の生活を送ることができますが、蒸散された組織が再生し、元に戻るまでに約4〜6週間程度かかります。それまでの間は少量の出血やおりものが続くことがあり、性行為は避けていただく必要があります。また術後3か月後から定期的に診察に来ていただくことが必要です。

  • 手術直後に腹部違和感、軽度腹痛を感じることがあります。
  • 生理痛がなかった人も稀に生理痛を感じるようになる場合があります。
  • ごく稀に頸管閉塞を起こす場合があり、再開通術が必要となる場合があります。

子宮頸がんの初期状態と

診断された方へ

当グループは子宮頸がん検診で異形成と判断された方に子宮頸部蒸散術を実施しております。この治療は高い技術を要する為に一般のクリニックでは実施不可能な施設が多いです。

  • 子宮頸部異形成が発生した部位にレーザーを照射もしくは電気メスで焼灼
  • 早産のリスクはほとんど回避
  • 治療をした8~9割以上の方で病変が消失、日帰り治療が可能
子宮頸がんの初期状態と診断された方へ

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