PMSとは

PremenstrualSyndrome(月経前症候群)の略。月経開始3~10日前になると身体的・精神的に不快な症状があらわれ、月経がはじまるとその症状が解消されるというもの。
PMSの名前がまだあまり知られていないために自分で気がつかないというケースもあります。PMSが月経周期の黄体期に認められることから、その原因はホルモンの過不足であると考えられていますが、セロトニンの低下、ビタミンの欠乏ストレス、生活環境・社会環境の変化などいろいろな説もあり、いまだにはっきりとは解明されていません。
その症状は150種類とも200種類ともいわれています。以下はその一部です。
身体的症状 | 乳房が張る、むくみ、下腹部が痛む・張る、腰痛、頭痛・片頭痛 |
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精神的症状 | イライラ、眠くなる、食欲が増す、怒りやすい、憂うつ |
対処法
自分がPMSだと気づくことが大切です。ずっと思い悩んでいた、自分でも持て余していたあの月経前の不安定な状態が、実はPMSによるものだったと気づくことです。
そうすることにより、PMSに振り回されていた自分から、PMSを克服する自分に変わることができるのです。
セルフケア
PMSの原因の一つに生活環境や社会環境の変化によるストレスが考えられています。そのため、そのような環境から自分をできるだけ解放することが大切です。
つまり、今までのライフスタイルを変えるためのセルフケアが必要になります。その中でもライフスタイルの中で始められることをご紹介します。
軽い運動で気持ちも体もリフレッシュする
むくみ予防、便秘解消、気分転換、ストレス解消、他
自分の食生活食行動を見直す
摂りたい食品
カルシウムを含んだ食品をとる 豆類(豆腐・納豆)、海藻類(昆布、ワカメ、ひじき、海苔) カルシウム(ごま、ナッツ類)
避けたい食品
カフェイン、塩分の多い食品
※ベーコンやハムなどの加工食品、調味料としての塩分 塩味のスナック菓子、市販のパンには塩分が多く含まれています。
血糖値はできるだけ一定に保つ
血糖値が下がるとイライラしがちです。 そこで1回の食事量を減らして食事回数を5~6回に増やし、血糖値を一定に保つようにしましょう。
※砂糖ラッシュ ケーキやチョコレートを摂るとすぐに血糖値が上がりますが、血糖値が低下するのも早いため疲労感、憂うつを引き起こすといわれています。 甘いものは摂りすぎないように注意しましょう。
PMSの記録をつける
基礎体温表と一緒にその時々の自分の症状を書き入れることです。そうすることで、月経前に起こる一連の不快な症状を客観的に把握することができるとともに、記録をつけるだけで症状が軽くなることもあります。

PMSに対するセロトニンの関与
PMSは、セロトニンの低下が下記の症状と深く関与しているといわれています。
- 不安、イライラ感
- 衝動性
- 気分、感情、認知機能
- 攻撃性
片頭痛患者は全身的にセロトニン代謝が障害されているという報告もあります。
当クリニックの治療法
月経前症候群の治療方法の一つに、経口避妊薬(低用量ピル)があります。いわゆるピルのことで、このピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンを両方含んだ薬で、ピルを服用すると排卵がストップし女性ホルモンが一定化します。
その為、月経前症候群独特の症状が出にくくなるのです。服用したからといって全ての症状を改善するものではありませんが、身体的症状が緩和される傾向にあります。
当クリニックでは、月経前症候群に対して診察・治療を行っております。月経前症候群に該当する婦人科の症状でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

PMSレス注射
必須アミノ酸(トリプトファン)からセロトニンが合成されるビタミンB6の投与によりPMSの症状が改善された以上のような文献的報告が多くなされていることなど様々な研究結果をもとに、ビタミンB6を中心とした各種ビタミンと必須アミノ酸(トリプトファン)をブレンドして、当クリニック独自の「PMSレス注射」が生まれました。
PMSレス注射にて次のような効果が期待出来ます
- 注射当日および翌日に体が軽くなったと感じられる
- イライラ感が解消
- 落ち込んでいた気持ちがスッキリする
などなどです。効果にはもちろん個人差はあると思いますが、一度注射を試していただければと思います。(効果は3~4日くらい持続します)PMSレス注射には即効性があります。副効果として、この注射にはビタミンB6が含まれているため、美肌効果もあります。